璃寛茶とは?
江戸時代に流行した色のひとつ。暗い緑がかった茶色。
歌舞伎役者の2代目嵐吉三郎が好んだ色として、俳名の璃寛にちなんで名付けられた。
同時期に活躍した歌舞伎役者である3代目中村歌右衛門(俳名は芝翫)も芝翫茶という色名を残している。
2代目嵐吉三郎と3代目中村歌右衛門は当時、京阪の人気を二分した歌舞伎役者として知られ、3代目歌右衛門が玄人に好まれたのに対して、2代目吉三郎は美男子で色男役で絶大な人気を博していた。
そのため、芝翫茶が壮年の通人に好まれたのに対して、璃寛茶は若者に人気があった。