桜鼠とは?

薄い紅色が灰色あるいは薄墨がかって、くすんだ薄い桜色。

いわゆる墨染の桜のことで、江戸時代初期頃から用いられるようになったのではないかと言われている。

桜鼠という色名の由来は、「古今和歌集」にて「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」という歌からあるように、

故人をしのび喪に服す気持ちを込め、墨色がかったような色に咲いてくれと桜に呼びかける意味の歌が由来とされている。