弁柄とは?

土中の鉄が酸化した酸化第二鉄(ヘマタイト)を主成分とする顔料。
暗い赤みを帯びた茶色。JISの色彩規格では「暗い黄みの赤」と表記されている。

「弁柄」という字はサンスクリット語の「ヴェンガラ」の音写。
インドのベンガル地方で良質のものが産出したことからベンガラの名がついた。

古代から建築物の塗料や絵画の顔料として使われてきた歴史がある。
経年変化に強く、日光による褪色がないことも特徴で、また安価であることから、昨今では天然素材として見直されさまざまな分野で使用されている。