密陀僧とは?

古代から壁画などに用いられた赤みを帯びたうすい黄色の顔料。
鉛を焼いて得られる一酸化鉛いっさんかなまりを原料としていたが、毒性が強いため、現在ではほとんど使われていない。

『密陀僧』は鉛の酸化状態によって色合いが微妙に変化し、薄く灰色に近い色を『銀密陀ぎんみつだ』、黄みの濃い色は『金密陀きんみつだ』と呼ばれる。

なお『密陀僧』の名前の由来はペルシャ語の「mildassa」を音訳したものとされている。